本田技研工業は11月4日、イタリア・ミラノで11月6日から一般公開が始まる国際モーターサイクルショー「EICMA 2014」(ミラノショー)で、2015年の二輪モータースポーツ活動における海外ワークス体制を発表した。
FIMロードレース世界選手権シリーズのMotoGPクラスは、「ファクトリーオプション」に参戦し、ライダーズ、コンストラクターズ、チームタイトルの三冠獲得を目指す。ファクトリーオプションは主催者から供給されるECU(エンジンコントロールユニット)のソフトウエアを変更することが可能。マシン1台当たりの年間使用エンジンは5基、ガソリンタンク容量は20リットルまでとなる。
ワークスチームの「レプソル・ホンダ・チーム」からは、2年連続チャンピオンを獲得したマルク・マルケス選手と、現在ランキング4位のダニ・ペドロサ選手の2人体制で参戦する。
2014年シーズンから「レプソル・ホンダ・チーム」でワークス参戦をしている、トライアル世界選手権シリーズ(WCT)の2015年シーズンは、ライダーに8年連続チャンピオンのトニー・ボウ選手と、日本人ライダーで2014年シーズン5位の藤波貴久選手の2人体制で参戦。9年連続のライダーズタイトルと10年連続のコンストラクターズタイトルの獲得を目指す。
FIMモトクロス世界選手権シリーズでは、モトクロス世界選手権シリーズ最高峰であるMXGP(旧称MX1)クラスに、「チームHRC」としてワークス参戦する。ライダーは、イブジェニー・バブリシェフ選手に加え、2014年シーズンMXGPランキング8位のゴーティエ・ポーリン選手を新たに起用し、2人体制で参戦する。
2015年1月4日から開催される「ダカールラリー2015・アルゼンチン・ボリビア・チリ」には、ワークスチーム「チームHRC」が5人体制で参戦する。前回大会に続き、エルダー・ロドリゲス選手、ホアン・バレダ選手、パウロ・ゴンサルヴェス選手の3人に、チリ人ライダーとしてトップクラスのジェレミアス・イスラエル選手、トライアル出身で「スーパーウーマン」の異名を持ち、ダカールラリー2014で女性ライダーの最上位となった実力派ライダーのライア・サンツ選手を加え、総合優勝を目指す。