【マクラーレン P1 GTR コンセプト 発表】購入者が参加できる「究極のプログラム」とは

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
マクラーレン・P1 GTR
マクラーレン・P1 GTR 全 8 枚 拡大写真

マクラーレン『P1 GTR』は、『P1』所有者に対してのみ販売されるサーキット専用車両で、同時に、マクラーレンが主催するドライビングレッスンやサーキットイベントへ招待される権利が付与される。

このサーキットイベントは、「2015年9月から2016年末までに10回が予定されており、そのうちユーザーは6回分を選ぶことができる」と話すのは、マクラーレンP1プログラム・ディレクター兼マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ・エグゼクティブ・ディレクターのポール・マッケンジー氏。

開催場所は、F1グランプリが開催されている国際的なサーキットで、ユーザーがそこに到着すると、事前に特別に誂えたレーシングスーツをはじめあらゆるものが用意されている。また、「そこにはユーザー専用のガレージが設けられ、専用のエンジニア、テクニシャン、ドライバーズコーチが一人一人に付き添う。もちろん車両購入費用には、タイヤやメンテナンス、様々なロジスティックスを含め、これらのものすべてが含まれている」とマッケンジー氏。

このプログラムは2015年2月から開始されるという。「まずユーザーはマクラーレンに来社し、シートやレーシングスーツのフィッティングを行うと同時に、デザインディレクターのフランク・ステファンソンとボディカラーについての打ち合わせを行う予定だ。また、この時に、このレッスンに含まれる(ハイスピードコントロールに精神、肉体的に対応する)ヒューマンパフォーマンスプログラムや、(フォーミュラ1と同様の)シミュレーターを紹介する」と話す。

その後、「再度マクラーレンを訪れてもらい、イギリスのシルバーストーンサーキットにおいてマクラーレン『650S』を使ってドライビングトレーニングを行う。ここでその人専用のドライビングコーチと初めて会ってもらい、自身のスキルの確認や、今後のプログラムの方向性を決めていくのだ」と述べる。

このプログラムの最大の特徴についてマッケンジー氏は、「ユーザーの方々がその運転能力を向上させるためのプログラムだ。既にサーキットを走った経験が多くある人もいれば、今までに一度も走ったことのない方もいる。その一人一人に合わせたプログラムをユーザーの希望に沿いながら作成していく点だ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る