馬・中両国の中央銀行、人民元決済で合意 マレーシアに決済銀設置へ

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(参考画像)
マレーシア(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

マレーシア中央銀行バンク・ネガラは10日、中国人民銀行との間で人民元の決済に関する了解覚書(MoU)を締結した。マレーシア国内に人民元決済銀行を設置する。

中国人民銀行とバンク・ネガラは共同で人民元決済銀行に関する情報交換や改善などについて協力して監視する。ロイター電によると、中国第4位の銀行でマレーシアに支店をもつ、中国銀行が人民元建て決済銀行業務を請け負うことになるとみられるという。

人民元の決済銀行を設置することで、マレーシアをアジアの新興国経済の人民元オフショア拠点とする。バンク・ネガラは同日発表した声明の中で、マレーシアと中国の二国間貿易や投資、金銭の流れは増加傾向にあり人民元の決済銀行をマレーシアに置くことでマレーシアの金融システムの能力構築にも繋がると指摘した。

国内銀行からは、マレーシアと中国の間の送金事業や貿易金融事業の促進に繋がるとのこの動きを歓迎する声が出ている。マレーシアは中国にとって東南アジア諸国連合(ASEAN)において最大の貿易相手国で、両国間の貿易高は昨年1,000億米ドル(3,330億リンギ)だった。

どの銀行が人民元の決済銀行に選定されるかは決定していないが、ロイター通信は中国第4位の規模の中国人民銀行が選ばれると報じている。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、11月11日)

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  6. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  7. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  8. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  9. トライアンフの新型モトクロスが熱い!「マジで速そう」「初心者でも扱いやすい」と高評価の声
  10. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る