ダイハツから発売された新型軽自動車『ウェイク』は、ミニバンなどからのダウンサイズユーザーが、軽に対して持っているニーズに着目し開発された。
ダイハツ工業技術本部副本部長の上田亨氏はダイハツのクルマ作りについて、「2011年の『ミライース』の発売以降、軽の本質である、低燃費、低価格、省資源をベースとして、それぞれの車種特性に合わせた付加価値を追求し、軽自動車の可能性を拡大してきた」と述べる。
そのうえでウェイクの企画にあたり、「近年、『タント』などの軽モアスペース市場で増加傾向にあるミニバンなどの登録車からダウンサイズするユーザーニーズを調査したところ、軽自動車であっても、視界の良さや室内の広さなどのこだわりが高い」という結果を得た。
また、「軽自動車ユーザーの購入の決め手や不満点では、購入の決め手では第3位に視界の良さが挙げられ、不満点では全てのカテゴリーの軽自動車で、荷室の広さが一番だった」と分析。
そこでウェイクでは、「これらの声をしっかりと企画に盛り込んだ」と上田氏。「視界の良さと荷室の広さに着目し、もっと軽にできることを追求して、日常はもちろんレジャー用途にまで使える新ジャンルの軽自動車の開発を行った」という。
その結果、「目線の高さを1387mmとし、座ってもわかる見晴らしの良さを実現することで、ドライバーが多くの情報をキャッチでき、運転のしやすさにつなげた。また、軽最大の室内空間を1835mmの全高で実現し、室内高は軽自動車ナンバーワンの1455mmとした」と語った。
なお、ウェイクという名称について、同社取締役社長の三井正則氏は、「ユーザーのワクワクした心を呼び覚まし、日本を元気づけたい。そんな想いを込め“ウェイク”と名付けた」とコメントした。