【MINI クーパーS 5ドア 試乗】使いやすいパッケージングとピーキーなハンドリング…諸星陽一

試乗記 輸入車
【MINI クーパーS 5ドア 試乗】使いやすいパッケージングとピーキーなハンドリング…諸星陽一
【MINI クーパーS 5ドア 試乗】使いやすいパッケージングとピーキーなハンドリング…諸星陽一 全 7 枚 拡大写真

モダン『MINI』3代目に5ドアモデルが登場した。とりあえず用意されるのは4気筒モデルの「クーパーS」と3気筒の「クーパー」。まずはクーパーSに試乗した。

全幅は3ドアと変わらないもののホイールベースを70mm延ばしたうえで、全長を165mm延長している。165-70mm=95mmの分は、すべてリヤオーバーハングに与えられた。また全高も15mm高く設定されている。後席スペース、ラゲッジルームともに広くなり、居住性は3ドアを大きく上まわった。

ロングホイールベース化とリヤオーバーハングの拡大はハンドリングに多大な悪影響を与えることが多いが、この5ドア・クーパーSに限ってはその影響は最小限に抑えられていると言ってもいい。MINIは3代目になりマイルドさが増したとはいえ、元々ベースの3ドアのハンドリングがかなりピーキーなので、5ドア化されてもその性格は引き継いでいる。

とくにオプションで装着されているドライビングモードをスポーツにすれば、MINIが誇る“ゴーカートフィーリング”が際立つ。ひとりきりでワインディングを走るなら、このセットはベスト。ガンガンいける感じがしてやんちゃ心をくすぐる。ミッド(ノーマルの意味)、グリーン(エコの意味)とそのモードは順にマイルドになるが、もっともマイルドなはずのグリーンでもその素性はかなりスポーティ。

試乗車は標準16インチのところに18インチのタイヤを履いたうえでスポーツサスペンションを装着していたからかも知れないが、ちょっとスポーティ方向に振りすぎな感じがする。5ドアとしての素性を生かすなら、もう少しゆるい設定がいいだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  2. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  3. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る