【新価値創造展14】教材として開発された小型EV、教育機関からの引き合い相次ぐ

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モディーが開発した小型EV「PIUS(ピウス)」
モディーが開発した小型EV「PIUS(ピウス)」 全 2 枚 拡大写真

「最近は工具も使えない工学部系の学生が増えている。このままでは日本のものづくりが廃れてしまう。スマホ世代の若者にどうやってものづくりを教えていくか」

岩手県一関市に本社を構えるモディーは、そんな危機感から教材用の小型EV『PIUS(ピウス)』をつくった。部品点数は約100種類で、組み立て、分解して自動車の基本構造を学べるようになっている。しかも、約6時間で組み立てや分解が可能だという。

「そのためのカリキュラムを一関工業高等専門学校と一緒につくりました。このカリキュラムでは、工具の使い方からどのような部品で自動車が構成されているか、ここの部品はなぜ必要なのかなどを学びます」と同社関係者は説明する。

すでに岩手大学で導入されていて、学生の教育実習としてこのEVを中学校に持っていき、車づくりを教えている。しかも、非常に好評で、中学生はもちろんのこと、教えに行った学生にもいい経験になっているという。また、ベトナムでは日系企業に入る学生を対象に講習も開かれているそうだ。

「工業高校を中心に引き合いが増えており、先生の間で評判になっています」同社関係者。価格は395万円で、カリキュラムや工具などがすべてセットになっている。個人には販売する計画はなく、あくまでも販売するのは教育機関だけとのことだ。

《山田清志》

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