マレー権利団体が過激要求、UMNO総会見据え「民族語学校廃止」など

エマージング・マーケット 東南アジア

リベラル&多民族主義とイスラム原理主義の両方からの突き上げが厳しさを増す中で、25日に開幕する「マレー人の団結」をスローガンに掲げた与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の年次総会に注目が集っている。

UMNO総会に先駆けて、支持団体であるマレー人の権利団体、ペルカサは23日、「国民団結会議」を開催し、マレー・イスラムの権益を担保するよう改めて要求した。

国民統合の妨げになっているとの理由から華語学校やタミル語学校といった民族語学校を廃止すべきとの主張を改めて繰り返したほか、ナジブ・ラザク首相の肝煎りの国家和合協議委員会(NUCC)についても、リベラルが占めることを理由に廃止を求めた。

民族語学校の問題については、UMNO党首脳は華人及びタミル人有権者への配慮からナジブ・ラザク総裁(首相)ら政府トップが「存続させる方針は変わらない」と繰り返してきた。与党連合・国民戦線(BN)で共闘するマレーシア華人協会(MCA)やマレーシア・インド人会議(MIC)は民族語学校の維持に向けUMNOに圧力をかけている。

ペルカサはこのほか、人口に占める割合の高いブミプトラ(マレー人および先住民族の総称)を国民団結の核となるグループとして認知すべきとの主張を展開。高等教育向けの国家高等教育基金(PTPTN)についても、学費ローン支給対象をブミプトラに限定すべきと主張している。

なお「国民団結会議」では、ペルカサの後ろ盾であるマハティール・モハマド元首相のスピーチが直前になってキャンセルされた。ナジブ政権への厳しい叱責の声を期待した向きははぐらかされる格好となった。

伊藤 祐介

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』次期型はプレミアムSUVに進化!? RAV4、クラウンとの差別化どうなる?
  2. 『シビック』『シビックタイプR』用、GReddyステアリング2モデル発売へ オールレザー&カーボン仕様
  3. 【トヨタ RAV4 新型試乗】約270kmのドライブで気になったのは「わずか1点のみ」だった
  4. 次期スズキ『ソリオ』は“走り”で逆襲! 新世代HEV採用で2027年以降登場か?
  5. “王者”トヨタの次の一手、『ヤリス』次期型は2027年登場か
  6. 電動アシスト自転車「スタイル e-バイク」、カスタムパーツ3種を発売…5パターンのスタイルが選択可能に
  7. 斬新すぎるホンダの電動二輪『EV アウトライヤー・コンセプト』が世界的デザイン賞に
  8. 【プジョー 308SW GTハイブリッド 新型試乗】“新顔”になってスッキリ、ワゴンながら走りの良さに感心…島崎七生人
  9. フォレスターを3ウェイ化! VIBE AUDIO×HELIX DSPで作るクラブサウンド仕様[Pro Shop インストール・レビュー]by custom&car Audio PARADA 後編
  10. 日産『キックス』新型にアウトドア仕様の「ROCK CREEK」12月発売へ…348万5900円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. ブリヂストンとNXタイロジスティクス、使用済みタイヤの資源循環などで覚書締結
  5. 「発想が素晴らしい」ヤマハが開発した保育現場向け「電動アシストお散歩カー」が話題に、「補助金回して」の声も
ランキングをもっと見る