マセラティジャパン、2015年度は1500台の販売を計画

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マセラティジャパン取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏
マセラティジャパン取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏 全 8 枚 拡大写真

マセラティジャパンは2014年末までに販売台数が約1300台を達成する見込みだと発表した。その大きな要因の一つに顧客満足度の向上があるという。

2013年の販売台数は492台であるのに対し、今年は約1300台。大きな飛躍について、同社取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏は、ラインナップの充実やユーザーとのコミュニケーションの拡大、販売店舗数の拡充などがある中、顧客満足度の向上も大きな要因の一つだとする。

具体的なデータとして、「まずクルマの修理時間の短縮が挙げられる。当初10日以上かかって修理をしていたものが、現在は5日未満だ」という。

また、「所有コストが40%下がった。これは信頼性が上がったことと、メンテナンスのニーズが下がっているのが理由だ」と述べる。それ以外にも、『クアトロポルテ』ユーザーに対し10月からコンシェルジュサービスを開始したほか、本格的なファイナンスサービス、マセラティファイナンスも導入されるなど、ユーザーニーズを満たすための施策も取り入れている。

2015年の販売台数については1500台を計画する。「今年は5月から6月にかけて『ギブリ』が投入されたが、来年は通年の販売が可能なこと。また、ギブリのディーゼルモデルも導入予定だ」(カッツォーリ氏)。さらに販売店舗数を現在の22店舗から23店舗にする。

また、顧客満足度向上についても次のようにコメントした。「販売台数が増えればそれはとてもうれしいことだ。しかし、同時に考えなければいけないことは、そこには購入を見合わせたユーザーが(販売台数の)何倍もいることだ。その人たちがなぜ購入を見合わせたのか、その理由をきちんと理解、分析をして、今後どのようにリカバリーをしていけばいいのかを考え、努力を続けていかなければいけない」と述べる。そして、「そのリカバリーのために営業人員をどう配置して、営業活動の計画をどう立てていくか。そういった活動を積み上げていこうと思っている」と意気込みを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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