トヨタ、宇部興産共同開発の水素タンクライナー用ナイロン材料を「MIRAI」に採用

自動車 ビジネス 企業動向
MIRAIの高圧水素タンクの断面図
MIRAIの高圧水素タンクの断面図 全 2 枚 拡大写真

宇部興産は、トヨタ自動車と燃料電池自動車の水素タンクライナー用ナイロン材料「UBENYLON 1218IU」を共同開発したと発表した。

【画像全2枚】

新開発材料を使った高圧水素タンクは、12月15日からトヨタ自動車が発売する燃料電池自動車『MIRAI(ミライ)』に搭載される。

新開発ナイロン材は、MIRAIに搭載される高圧水素タンク用樹脂ライナー材として厳しい規格に適合し、トヨタから認可された。ポリアミド(ナイロン)6樹脂としての水素透過防止性能を持ちながら、水素ガスの充填や放出などでタンク温度が急激に変化した場合の耐久性、極寒地域での耐衝撃性などについても優れた機械的性質を確保したとしている。

ナイロン6樹脂はプラスチックの中でも高い耐久性が特徴で、エンジンカバーやインテークマニホールドなど、自動車向けの様々な部材として採用されている。

宇部興産では、1959年からナイロン6樹脂の製造販売を開始し、現在、グローバルでの生産能力は14万8000トンと世界3位。今回開発した1218IUを、高圧水素タンクのライナー適用材料としてグローバルに供給する体制を整えていく方針。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【BMW 120d 新型試乗】BMWのディーゼルが凄いことになっている!…中村孝仁
  2. 日野自動車・人事異動 2026年4月1日付
  3. トヨタ、新型スポーツカーを予告…12月5日ワールドプレミアへ
  4. 高級車ブランド「ジェネシス」、新型ミッドシップでGTレース参戦へ意欲「もちろん富士6耐でるよな?」と期待の声
  5. 「カッコいいじゃん」内外装を大幅アップデート! ホンダ『パイロット』改良新型に高評価の声続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る