マレーシア、GST導入前の駆け込み需要と年末商戦が活発化…高級品・高額商品が人気

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

マレーシアで、来年4月の物品・サービス税(GST)導入を前に、クリスマス&年末年始商戦が激しさを増している。ザ・スターが報じた。

マレーシアの消費者の多くに、年末セールで時計や宝石などの高級品や家具、大型テレビ、冷蔵庫などの高額商品を買う「駆け込み需要」が見られている。「サンウェイ」や「パビリオン・クアラルンプール」などでも宝石や100万リンギもする時計などが売れているという。

マレーシア大型・高層商業施設管理業者協会のアドバイザーを務めるH.Cチャン氏によると、需要が増えることは予想されていて、4月のGST導入後には需要が減る見通し。ショッピングモールにとって、12月は最も好調な月であり、セールの実施で多くの集客が見込まれるとのこと。

一方で、マレーシア小売チェーン協会(MRCA)のリアウ・チューンリャン会長によると、MRCAに加盟している小売業者は、12月に入っても売り上げが大きく伸びてはおらず、今年第3四半期の結果も芳しくなかったという。4月のGST導入を前に、消費者が、消費行動に慎重になっていると分析している。

マレーシア消費者協会(FOMCA)は、他の国でも消費税導入前にこうしたパニック買いが見られると指摘。小売業者の中にはGST課税前の値段と宣伝をしている場合もあるが、全ての商品が課税対象ではないことから、消費者は慎重になるべきだとしている。また、GST導入後に値下がりする商品もあることから、導入前に買いだめることが結局損になるケースもある。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  6. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  7. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  8. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  9. トライアンフの新型モトクロスが熱い!「マジで速そう」「初心者でも扱いやすい」と高評価の声
  10. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る