「アラー」表記の賛美歌集、ジョホール警察が押収

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
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ジョホール州警察がイスラム教で神を意味する「アラー」という表記が含まれたキリスト教の賛美歌の小冊子及びコピーを押収、所持していたカトリック教会の神父と信者が一時拘束されていたことが発覚した。教会側が「宗教的嫌がらせ」と反発し、小冊子とコピーの返還を要求している。

拘束されたのはムアルにあるセント・アンドリュース教会のサイリル・マナヤガム神父と信徒で、12月5日に同州タンカックのコピー店で賛美歌集のコピーを頼んだ。4時間後に店に戻ってきたところ、警察官2人から警察署への同行を求められた。

ジョホール警察は、31冊の賛美歌集を押収したことを認めた上で、表紙に十字架と共に「アラー」の単語が入った「神を讚える」という意味のマレー語タイトルが印刷されていたと主張。司法長官会議にさらなる捜査を要請している。またマナヤガム神父らを拘束したわけでなく、任意同行を求めただけだと主張している。

マナヤガム神父は事情聴取に当たって、販売用ではなくでクリスマスの礼拝向けにオランアスリ(先住民)信者に配布するためにコピーをとっていただけと説明。連邦憲法で信教の自由は保証されているはずだと主張している。

伊藤 祐介

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