国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)は、原油価格の下落を受け運営費を削減するため10%以上の人員を削減する。
シャムスル・アズハル・アッバス会長兼グループ最高経営責任者(CEO)が幹部職員向けに実施したブリーフィングにおいて発表したという。ブリーフィングに参加した幹部によると、人員が余剰となっているポジションや業績の悪い従業員を対象に人員削減を実施し、配置転換も行う。
一方でプロジェクトについてアッバス会長は、投資を最終決定したプロジェクトについては今後も継続して推進して行くが、限界油田プロジェクトについては、棚上げもしくは延期すると発表したという。
ペトロナスは、原油価格の下落を理由に、今年の設備投資額を15%縮小することを発表している。
昨年の第3四半期決算では、売り上げが前年同期比1.3%減の803億7,300万リンギ、純利益も同12.3%減の150億7,300万リンギとなった。原油の価格が下落傾向にあることや、為替差損、液化天然ガス(LNG)の売り上げが減少したことで業績の悪化につながった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月17日)