気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年1月20日付
●リニア経済効果年5100億円、国交省試算、東京-名古屋開業で(読売・2面)
●新プリウス1リットル40キロ、燃費世界一、トヨタ今秋発売へ(読売・2面)
●富士重、部品値下げ緩和へ、下請けにも利益還元(朝日・7面)
●シャープの業績下方修正見通し(朝日・9面)
●富士通社長に田中氏、山本氏は会長(毎日・7面)
●日産労組ベア6000円要求へ、マツダも足並み(産経・2面)
●ガラケー+スマホ「ガラホ」au来月発売(東京・7面)
●輸入車、値上げ広がる、VWに続きプジョーも2%、国産車、巻き返しの好機(日経・11面)
●エアバッグ部品増産、ダイセル、タカタ問題受け、兵庫の工場(日経・13面)
ひとくちコメント
燃料電池車(FCV)の『MIRAI(ミライ)』のデビューで、このところすっかり影を潜めていたハイブリッド車(HV)の元祖『プリウス』の話題だが、きょうの読売が総合面で「新プリウス1リットル40キロ」という大見出しで取り上げている。
ニュースのポイントはトヨタ自動車が4代目となる新型プリウスを2015年秋にも発売するというものだが、ハイブリッドシステムの改良などで燃費はガソリン1リットルあたり40kmに達し、現時点のガソリン車やHVと比べて世界最高になる見込みだと伝えている。
もっとも、「40km」という究極の燃費はすでにカー雑誌などでも既報済みで、新鮮味はあまりない。1面に次ぐその日の重要なニュースを2面に掲載するほどではなく、まるで冬のお化けのような話だが、昨年末には、一部の海外メディアが当初は今春にも発売予定の次期プリウスの発売が、「半年延期される見込み」と報じていた。
その記事ではデザインについてトヨタの首脳が「異議あり」として、デザインを大幅に手直しするためとも伝えていた。だが、きょうの読売にはデザインの修正などについては触れられていない。世界最高燃費のクルマが装いも新たにどんなスタイルになるのかも興味深い。