日本で唯一の国立総合児童センターである「こどもの城」が、2月1日をもって遊び場の一般利用を終了する。講座・クラブなど各事業も順次終了し、3月末までに30年の活動に幕を下ろす。
こどもの城は1985年11月、東京都渋谷区に開館。遊びをもとにしたプログラムの開発と実施や、全国の児童館への情報発信、人材の育成などを目的とした児童厚生施設で、遊び場・保育室・クリニック・劇場・宿泊施設を備えた。
児童育成協会が運営し、音楽・演劇・造形などの情操を育む表現活動、体力・運動能力をあげる新しいスポーツや子どもたち自らがプランする遊びプログラムなど、さまざまな活動を実践。2014年7月には2,800万人目の来館者を迎えた。
フィナーレ特別企画として、小学生を対象とした映像科学部門プログラムのフェナキスティスコープ作成や、音楽ロビーでのファイナルコンサート、体育室でのスペシャルプログラムが、1月31日・2月1日の両日行われる。
閉館は厚生労働省が2012年9月に発表。建物の老朽化や、開館当時と比べた子どもの遊びの多様化や環境の変化、地方自治体での子育て支援施設の整備が進んできたことが理由とされる。
発表以降、クリニックとホテルは2014年3月にすでに閉館。2月1日のこどもの城活動エリアの一般利用終了に続き、研修室は2月28日、活動エリアを利用した講座・クラブ活動は3月14日に終了を予定している。