【シトロエン C4ピカソ試乗】乗り心地・操縦性でよりシトロエンらしい5シーター…青山尚暉

試乗記 輸入車
シトロエン C4ピカソ
シトロエン C4ピカソ 全 14 枚 拡大写真

シトロエン『C4ピカソ』の新型には、新たにワゴン的な5人乗り、2列シートモデルがラインアップされる。

【画像全14枚】

グレードは7人乗り、3列シートのグランドC4ピカソにセダクション、上級のエクスクルーシブがあるのに対して、5人乗り、2列シートのC4ピカソはエクスクルーシブのみとなる。

注目したいのは、7/5人乗りではエクステリアデザイン、ホイールベース、デザイナーともに異なる点。5人乗りはエッジの効いたデザインが特徴で、全長が170mm短いぶん、ハッチバックに近い凝縮感あるスタイリングが持ち味だ。

インテリアではインパネ回りのフルデジタルインターフェースデザイン、スーパーパノラミックフロントウインドー&パノラミックガラスルーフがもたらす明るさ、爽快(そうかい)感、そして1/2列目席のシートなどは7/5人乗りで同一だ。

7/5人乗りの実用面の大きな違いはまずパッケージングと2列目席の居住性だ。後席ひざ回り空間が7人乗りより60mm程度狭くなるのは、ワゴンとしてのキャラクターを生かし、荷室奥行きを優先した結果だと思われる。また、7人乗り同様に、Bピラーにはエアコン吹き出し口を完備する。

荷室は開口部地上高620mmと、多くの本格ワゴンと同一の高さ。フロア幅は1150mm、奥行きは900mm。しかし開口部に70mmもの段差があるのが残念。重い荷物の出し入れや、犬の乗降に段差は歓迎できない。

とはいえ、7人乗りのグランドC4ピカソに対して全高が20mm低く、ホイールベースが60mm短く、車重が70kg軽いC4ピカソの走りは感動に値するものだった。

パワーユニットはBMWと共同開発された1.6リットルターボ、165ps、24.5kg-m。これにアイシン製の最新6ATが組み合わされる。

ステアリングに右手をかけたまま操作できる、ステアリングコラム上にある特徴的なシフターをDレンジにセットして走りだせば、パワーフィールこそ穏やかで必要十分なレベルだが、6ATはシトロエン史上最上の変速を見せる。重心は7人乗りより低めに感じられ、回頭感は素晴らしくリニアかつ軽快。パワステの操舵フィールはうっとりするほど軽やかでウルトラスムーズだ。そしていつもの路面が再舗装されたかのような滑らかさ極まる姿勢変化最小限の乗り心地、フラットライドを味合わせてくれるのだからもうゴキゲンである。

16インチタイヤによるフットワークはカーブでまさに路面にヒタヒタ張り付くような絶大なる安定感、極上のマナーを見せつける。ちょっとオーバースピードでコーナーに侵入しても姿勢は安定したままで何も起こらない…そんなイメージなのである。

安全装備に関してもアダプティブクルーズコントロール(完全停止はせず)やレーンデパーチャーウォーニングを初搭載するなど、充実を図っている。

新型シトロエンC4は、グレード展開、販売比率からみても7人乗り3列シートのグランドC4ピカソが主役と思われるが、使い勝手、2列目席の居住性、そして走りの質が異なり、選択時の悩みどころになるかもしれない。もっとも、シトロエンらしい走り、乗り心地で選ぶなら、このC4ピカソということになると思えるんですがね…。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

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