マラッカ州、マレー住民多数エリアでの酒類販売禁止へ

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
マレーシア(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

マラッカ州政府は、住民の90%以上をマレー・ムスリムが占めるエリアにおいて、コンビエンスストアでのアルコール飲料の販売を禁止することを検討している。

これに対して汎マレーシア・イスラム党(PAS)は歓迎の意を示しているが、非ムスリムなどからは民族隔離に繋がるとの反対の声も上がっている。

州内には「セブンイレブン」76店舗でアルコール飲料を販売している。イドリス・ハロン州首相は、「セブンイレブン」がアルコール度数8%以上をアルコール飲料とみなしてビールなどを販売していると指摘。州政府のアルコールに対する認識と食い違いがあると述べた。

PASは規制に対して歓迎の意を示しており、一部の議員からは全国でも実施すべきとの声も上がっている。対するマレーシア華人協会(MCA)のマラッカ州選出議員は、隣人同士に線引きをするものであり、引いては民族隔離につながると批判している。

マラッカでは昨年11月、ザイナル・アブ市長が酒類に関する広告・看板類の設置を全面的に禁じると発表。適用範囲は歴史的都市評議会(MBMB)の管轄内で、1万4400カ所の店舗などが規制対象となっている。店舗の営業許可や広告看板の設置許可の期限から、6カ月以内に広告・看板の掛け替えを実施することが求められる。

違反している店舗に対しては3回の警告を行ない、それでも規則を守らない場合には250リンギの罰金を科すという。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  3. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  4. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  5. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
  6. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  7. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  8. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  9. ルノー日産三菱、仏ドゥエー工場でEV共同プロジェクト推進…次期『エクリプス クロス』開発・生産へ
  10. 「国内にもガソリンターボを!」直6ターボ×黒アクセントのマツダ『CX-90』に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る