都条例では“騒音”と認定されていた「子どもの声」…除外へ動く

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 東京都では、保育所などの子どもの声を騒音とする条例の見直しを進めている。2月4日に都は一般から寄せられた意見の結果と都の見解を公表。見直しに賛成が59%、反対が34%となった。

 都の環境確保条例では、現在すべての音が規制基準の対象となっており、子どもの声も数値による規制の対象となる。

 見直しでは、成長過程において楽しく身体を動かし声を出せる環境の確保も必要との観点から、保育所や公園などでの、小学校就学前の子どもや保育者の声や足音、遊具音などを規定の対象外とする。

 それらの音は、単に音の大きさによる規制から、周辺の生活環境に障害をおよぼしているか否かを判断する規制に変更される。

 都は、2014年12月22日から2015年1月13日にかけて規定見直しについての意見を都民などから募集し、134通が提出された。うち、見直し賛成79通、反対45通、その他10通の意見が寄せられ、意見の概要とそれに対する都の見解を発表した。

 見直しに共感する意見には「子どもが大きな声を出して遊ぶことは当然」「条例で子どもの声が騒音とされていることに驚き」などが寄せられた。

 一方、反対意見には「施設側の対策が不十分になる」「 一部の周辺住民への負担の押しつけになる」などの意見があげられ、数値規制をなくすことへの不安がみられた。

 周辺の生活環境に障害があるかどうかは、関係者同士での話し合いやコミュニケーションの内容も考慮される。都では、施設管理者側には近隣への配慮、苦情者側には子どもの声などに対する理解をそれぞれ深めることが問題の解決につながるとしている。

東京都、子どもの声を騒音対象外に…条例見直しに関する意見を公表

《勝田綾》

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