酒気帯びと赤信号無視で2人死亡の事故、トラック運転者に実刑

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昨年1月、岐阜県岐阜市内でトラックを酒気帯び運転中に信号無視を起因とした衝突事故を起こし、2人を死亡させたとして危険運転致死などの罪に問われた71歳の男に対する裁判員裁判の判決公判が2日、岐阜地裁で開かれた。裁判所は懲役12年の実刑を命じている。

問題の事故は2014年1月30日の午前2時25分ごろ発生している。岐阜市粟野西3丁目付近の国道256号(片側3車線の直線区間)を走行していたトラックが赤信号を無視して交差点に進入。交差する県道(片側1車線)を走行してきた乗用車と出会い頭に衝突し、このクルマに乗っていた26歳の女性と6歳の女児が死亡した。

トラックを運転していた70歳(当時)の男は事故当時に酒気帯び状態だったことも発覚したため、後に逮捕。検察は危険運転致死罪で起訴したが、男は公判において「自白を誘導された」と主張。信号無視については「やっていない」と否認していた。

2日に開かれた裁判員裁判の判決公判で、岐阜地裁の大西直樹裁判長は「被告の運転するトラックは赤信号の交差点に加速状態で交差点に進入した」という目撃情報を認定。被告が主張していた「自白による誘導」を否定した。

その上で裁判長は「被告は酒気帯び状態でトラックを運転し、赤信号の交差点に加速しながら進入するという、危険極まりない運転をした」と指摘。一方で「母子が死亡するという結果は重大だが、再犯のおそれは小さい」と罪の斟酌は認め、被告に対して懲役12年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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