鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は2月20日、北海道新幹線新青森~新函館北斗間で実施する2015年度の列車走行試験の概要を発表した。4月21日から、土木構造物や軌道、信号設備などの機能確認を目的とした走行試験を全区間で実施する。
北海道新幹線は、青森市から札幌市を経て旭川市までを結ぶ新幹線鉄道の建設線。このうち新青森~札幌間で工事に着手している。2015年度末には、津軽海峡の青函トンネルを含む新青森~新函館北斗間が部分開業する予定だ。
新青森~新函館北斗間の工事はほぼ完了しており、2014年12月1日から奥津軽いまべつ~新函館北斗間で試験走行を開始。今年4月21日からは新青森~奥津軽いまべつ間を中心に、全区間を対象とした試験を開始する。
試験期間は4月21日から7月30日までで、このうち列車走行試験は45日程度行う予定。当初は30km/hの速度でスタートし、260km/hまで段階的に速度を上げて設備を確認する。走行本数は1日1往復程度で、基本的には夜間の走行になる。車両は北海道新幹線用のH5系電車と、新幹線電気・軌道総合検測車のE926形「East i」を使用する。