メルセデス・ベンツ日本は2月25日、新型車『メルセデス-マイバッハ Sクラス』の注文受付を開始したと発表した。価格は2200万~2600万円と、2002年から13年まで単独ブランドで販売された『マイバッハ』に対して半額以下の設定となっている。
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は「先代のマイバッハは価格が4000万~6000万円で単独ブランドの車種だったが、メルセデス-マイバッハはSクラスからの派生になるので、車そのもののコンセプトが違う」と語る。
さらに「ベースとなっている現行のSクラスはとても良くできた車で、逆にホイールベースを20cm伸ばしても車のバランスが壊れないということで、メルセデス-マイバッハを導入できるようになった。当初の設計段階からメルセデス-マイバッハを想定して造り込んでいるので、効率も良くなり、価格帯もぐんと調整できた」と明かす。
競合車について上野社長は「とくに特定のものはない」ときっぱり。というのも「自分たちのセグメントのアップセルという形になるので、4ドアのリムジンで価格帯が2000万円台の車種であれば競合になるかもしれないが、競合する価格帯に車がない」からだ。
さらに上野社長は「イギリスのブランド車でも価格帯が3000万円台以上になる。ちょっとセグメントとしては異なる。ただ十分にご納得いただける内容で、恥ずかしくないものに出来上がっていると思う」と強調する。
一方、先代のマイバッハは特定の販売店での取り扱いとなっていたが、メルセデス-マイバッハに関しては「既存の販売店で取り扱い、サービスに関しても通常に行う。先代のマイバッハは全長が6m20cmあったので、リフトなどの関係から専用の店舗で扱っていたが、これはそういう問題はない」としている。