アストンマーティン日本法人発足、新型投入で「世界販売の10%へ」

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アストンマーティン ラピードS QbyAston Martin
アストンマーティン ラピードS QbyAston Martin 全 8 枚 拡大写真

アストンマーティンは、1月に日本法人“アストンマーティン・ジャパン・リミテッド”を設立。日本市場の強化を図るとともに、大きな期待を持っているという。

アストンマーティンCEOのアンディ・パーマー氏は元日産自動車役員で、日本市場への見識は深い。「日本にいた経験から、何よりもユーザー第一の考えが重要であることを理解するようになった」とコメントし、「“おもてなし”は、新しいアストンマーティンが取り入れたコンセプトのひとつだ」と話す。

アストンマーティン・ジャパン・リミテッドマネージングダイレクターの寺嶋正一氏は、日本法人設立のきっかけについて、「新CEOが就任し、ポテンシャルのある日本市場に力を入れていくこと。そして、今後ニューモデルが続々と登場することから、現地法人を設立した」と述べる。

アストンマーティンの日本市場での販売台数は年間150台から200台ほどが続いている。法人設立後、その台数目標はどうなるか。寺嶋氏は、「グローバルの10%を狙いたい」という。その根拠は、「100台限定のアストンマーティン『ヴァンテージGT3スペシャルエディション』の日本での受注は12台であった。そこを考えると世界の10%は取れてもいいのかなと思っている。現在アストンマーティンは3000台から4000台なので、300台というのがひとつのターゲットだ」と意気込みを語る。

直近のアストンマーティン・ジャパン・リミテッドの活動としては、「トラックイベントやツーリングなど、アストンマーティンを体感してもらえるようなイベントに力を入れていきたい」と寺嶋氏。

「オーナー参加型であったとしても、そこに友人と一緒に参加してもらうことで、アストンマーティンはこんなにすごいスポーツカーなのかということをより広くアピールしたい。一般的にはエレガントなイギリス伝統のクルマということは理解されているが、スポーツカーという側面はまだまだ伝えきれていないのだ」と現状を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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