疑惑の1MDB、マレーシア首相が会計監査を指示

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

財務省傘下の投資会社1マレーシア・デベ ロップメント(1MDB)に対して不自然な金の流れを指摘する声が上がっていることを受け、 ナジブ・ラザク首相は4日、会計監査院に対して1MDBへの監査を実施するよう指示したと 発表した。

ナジブ首相は発表した声明で、会計監査員が作成した報告書は公会計委員会(PAC)に手渡 され、さらなる調査が実施されると明らかにした。PACは与党連合・国民戦線(BN)と野党 連合・人民同盟(PR)で構成されており、二大政党連携のパネルであるとし、もし不正行為 が発覚すれば、例外なく法的手段に出ると述べた。

1MDB は2009 年に設立されたトレンガヌ投資庁が前身で、トレンガヌ州で算出される石 油ロイヤルティの投資が目的とされていた。ナジブ・ラザク首相が首相に就任した後名称を 1MDB に変更した。1MDB の負債総額は 419 億リンギとなっており、増加傾向にある。

返済が滞っていた20億リンギのブリッジ・ローンを返済したと2月に明らかにしたが、調 達方法が明らかになっていないことから明確にすべきとの声が上がっていた。

1MDBと同社の会計監査を行うデロイトは同日、下院議会に呼ばれ、首相府省などの官庁、 ムヒディン・ヤシン副首相などから現在の状況などに関する質疑を受けた。1MDBのアルル・ カンダ・カンダサミー最高経営責任者は、現状は大変厳しい状態だが、乗り越えられないわ けではないと説明した上で、今後の計画についても説明したという。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  6. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  7. 新型スズキ『DR-Z』のライバル登場か!? KTMの新型スーパーモト発表に「思ったより安い」など熱視線
  8. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  9. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  10. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る