都電に乗ってワークショップ…乗って初めてわかった“違和感”もアイデアで[フォトレポート]

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荒川車庫に入庫する都電8800形貸切電車(D2Cグループのツイストラボが実施した「都電貸切アイデア発想ワークショップ」(3月5日、早稲田大学、早稲田~荒川車庫前))
荒川車庫に入庫する都電8800形貸切電車(D2Cグループのツイストラボが実施した「都電貸切アイデア発想ワークショップ」(3月5日、早稲田大学、早稲田~荒川車庫前)) 全 31 枚 拡大写真

都電荒川線の貸切電車(8800形)を活用した「都電貸切アイデア発想ワークショップ」(主催・ツイストラボ)で、参加者たちは「電車の待ち時間を有効活用する」という課題に挑戦。そのなかには実際に都電に乗ってみて感じた違和感を解決すべく、アイデアを考える人もいた。

「この車内の路線図、なんで逆向きになってるの? 電車がすすむ方向と逆になっていると、わかりづらい。普段でさえ方向おんちなわたしなのに」

そんな疑問を抱いたのは、同ワークショップに参加したひとりの女性。彼女が見た路線図は、右から左へ向けて早稲田→三ノ輪橋と描かれているが、進行方向はその逆の方向を走っている。そのちぐはぐさに「乗ってみて初めて初めて感じた」という。

この日の貸切電車は、早稲田を出て荒川車庫で折り返し、再び早稲田へ向かうという行程。復路の乗車を終え、早稲田停留所でこの女性の疑問について乗務員に聞くと、「あ、それは車庫で電車が折り返すときに向きを反対に変えてしまうから。荒川車庫の線路の配線上、いったん車庫に入ってそのまま折り返すのではなく、いちど三角形を描くようにして入出庫するから、車両の前後が逆転してしまう」と話していた。

女性は復路の電車のなかで、「この路線図をデジタル表示にして、進行方向にあった表示をするとか。もしくは、スマホのセンサーと連携して画面を見ると次の駅や進行方向がリアルに表示されるアプリもあっていいかも」とも話していた。乗務員は「よく『表示が逆さまでわかりづらい』という声を聞く。都電ならではの折り返し方法だと伝えるが……」と苦笑い。

こうしたアイデア出しを重ねたあと、ワークショップに講師として参加したデザインバーコードの鈴木悠平氏は、復路の電車内で、「アイデアにジャンプするときに、意外なモチーフやインサイトを掛け合わせると、より幅広いアイデアが出てくるかもしれない」とアドバイスしていた。

《レスポンス編集部》

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