【全日本トライアル 開幕戦】ヤマハ 黒山健一、王座奪還に向け好発進

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黒山健一(ヤマハ)
黒山健一(ヤマハ) 全 3 枚 拡大写真

全日本トライアル第1戦が3月6日、茨城県・真壁トライアルランドで開催され、黒山健一(ヤマハ)が減点16/クリーン18で開幕勝利を飾った。

当日はあいにくの雨模様。最高峰の国際A級スーパークラスは14名の選手が出場、競技は岩山に設けられた10か所のセクション(採点区間)を4時間30分の持ち時間で2ラップした後、スペシャルセクション(SS)としてより難易度が高く観客が見やすい場所に用意された2つのセクションに挑んで合計減点の少なさを競った。

雨で路面が滑りやすくなりセクションの難易度が高まる中、1ラップ目の黒山は第1セクションから第6セクションまでを唯一人、6連続クリーン(減点0)する絶好調でスタート。しかし、1ラップ目は3時間で回らなければならないが、先に出走した国際B級や国際A級の選手もいるためセクション待ちの渋滞が発生、1ラップ目後半は時間との戦いにもなった。第7セクションの岩山登りで黒山は出口まで走りきったものの、セクションを走るために与えられた1分間の持ち時間を越えたため減点5を喫してしまう。次の第8セクションは泥の急斜面を上り下りするものでセクションが長く時間がかかることから多くの選手がタイムオーバーで失敗していたが、黒山は時間内に見事走破して減点3。1ラップ目終了時点で合計減点8の黒山がトップに立つとともに、2番手の小川友幸(ホンダ)減点13に5点差をつけた。

2ラップ目、黒山はまたも第5セクションまでを5連続クリーンする好調ぶりを見せたが、岩山の頂上にある第6セクションの出口の岩上りを上がれずに失敗。だが、第7セクションを今度はしっかりとクリーン。第8セクションも再び減点3で走破した。結果、2ラップ目も減点8でこなした黒山がトータル16点でトップの座を守った。しかし、2ラップ目に追い上げた小川が18点で、黒山と僅か2点差に迫っていた。迎えたSSは、2つのセクションを鮮やかにクリーンした黒山が大観衆の拍手大喝采を浴びながら待望の開幕戦優勝を獲得した。

次回第2戦・近畿大会は4月19日、奈良県の名阪スポーツランドで行われる。

■全日本トライアル第1戦
1位:黒山健一(ヤマハ)
2位:小川友幸(ホンダ)
3位:野崎史高(ヤマハ)
4位:小川毅士(ベータ)
5位:柴田暁(ホンダ)
6位:田中善弘(ベータ)

《纐纈敏也@DAYS》

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