【IAAE15】5年以上の耐久性を誇るガラス系コーティング剤…大塚産業

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キズが目立ちやすいブラックメタリックの塗装もコーティングにより艶艶としている
キズが目立ちやすいブラックメタリックの塗装もコーティングにより艶艶としている 全 3 枚 拡大写真

国際オートアフターマーケットEXPOで最新のガラス系コーティングをトヨタ『IQ』に施して展示していたのは、大塚産業。同社はダイヤモンドメークのブランドでプロ用のコーティング剤を展開しているメーカーで、カーボディ用のコーティング剤など洗車用ケミカルメーカーとしては40年の歴史をもつ老舗である。

同社が誇る最新のガラス系コーティング剤が、ダイヤモンドメークワイルドとダイヤモンドメークワンダー。従来のガラス系コーティングの場合、施工後一晩は水分厳禁というのが難点の一つであったが、このダイヤモンドメークワイルド&ワンダーは5時間後には水に濡れてもOKというのが特徴だ。しかも撥水性能は圧倒的で、水滴がボディに残りにくい滑水というレベル。したがって汚れも残りにくい。

ガラス系の特徴である硬質な被膜はそのままで、硬度は鉛筆の芯相当で6Hを誇る。ガラス系の最上級硬度ではあるが、ここ4、5年ほとんど硬度は向上していないように思える。もっと硬質にできないのかと思い、担当者に尋ねてみると、素材そのものは9H程度の硬度を誇るのだとか。しかし、作業性を高めるための添加物の配合や薄い被膜となることで6H程度に落ち着いているそうだ。

これでも強靭さは相当なもので、うっかり塗布したまま一晩放っておこうものならムラになってしまい、削り落とさなければ取り除けなくなると言う。しかし表面を触ってみると、硬質でツルツルという感触ではなく、ややしっとりとした感触。

被膜の耐久性もすこぶる高く、年に1度のアフターケアを受けることにより、5年間はコーティング被膜が維持出来る。最長で4年間もの被膜に対しての保証をしていることも自信の表れだろう。シリーズ最上級のスーパーダイヤモンドメークならば10年以上の耐久性があるそうだ。

施工業者や車両によっては、料金は結構な金額になってしまうのだろうが、簡単な洗車だけで美観を維持出来るのは、忙しい現代人にとっても有り難い。

紫外線や酸性雨に黄砂など、クルマのボディにダメージを与える外敵は増える一方。塗装面を保護して長期間輝きを保つコーティングの需要はこれからも増えていきそうだ。

《高根英幸》

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