【新聞ウォッチ】トヨタも惚れ込むマツダの「ものづくり革新」…サイオン原型は デミオ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年4月2日付

●景況感好業績でも慎重、3月短観(読売・2面)

●新車販売6.9%減,増税駆け込み、反動続く,14年度、下げ幅リーマン以来(読売・11面)

●小型セダン「iA」米国で9月に発売、トヨタ(読売・8面)

●ジェットスター、鈴木社長が辞任「黒字化にめど」(朝日・8面)

●新入社員激励、トップがメッセージ(毎日・6面)

●トヨタ中国販売8か月ぶり減少、3月、値引き競争激しく(日経・13面)

●トヨタ米戦略車、実はマツダ、若者ブランドに「デミオ」で旋風(日経・13面)

●ガソリン値下がり、店頭0.5円安く、7週ぶり(日経・20面)

ひとくちコメント

すでにネット媒体などでは流れていた話だが、きょうの読売や日経などが改めて取り上げた記事を読むと「マジか?」と思った人も少なくないだろう。

トヨタ自動車が今秋、米国で発売する小型乗用車サイオンのセダンタイプ『iA』はマツダの『デミオ』がベースで、マツダからOEM(相手先ブランド生産)供給を受けるモデルの第一弾となるからだ。

きょうの日経の「ビジネスTODAY」という企画記事では、4月1日に開幕したニューヨーク国際自動車ショーにトヨタが出展した若者向けブランド「サイオン」などの新型モデルを紹介。

「トヨタ米戦略車、実はマツダ」とのタイトルで、米国販売が好調のトヨタでも「20代~30代前半の消費者へのアピール力の弱さが泣きどころ」としながら、「『品質や燃費は良いけど、デザインが退屈』とのイメージを払拭できず、北米の若者向けブランド『サイオン』が販売不振に陥っている』と指摘。「挽回の切り札に指名したのはマツダだった」と伝えている。

「なぜ、マツダを必要にしたのか」については、「サイオンの不調が見過せないレベルに来ているからだ」として、そんな中、「一定の成功を収めているマツダにOEMを申し出た」などと説明している。

トヨタとマツダは、昨年本格稼働したマツダのメキシコ新工場でトヨタ向け乗用車を生産することで合意しているが、北米向けなどの新車販売が好調でフル稼働状態という。それでも、マツダの小飼雅道社長は「トヨタさんとの約束ごとは、きちんと守る」といい切っていたのも納得ができる。

そういえば、先週、トヨタは「もっといいクルマづくり」に向けて、改革の現場を報道陣に公開したが、塗装などの先端技術を紹介するモデル車のボディーカラーは、広島カープのヘルメットにも塗られるなどマツダがアピールする鮮やかな赤と同じような色彩だったのは気のせいだろうか…。

《福田俊之》

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