航空機の整備士養成に向けてテキスト類を整備…2015年度は「入門編」

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航空機整備士・製造技術者養成連絡協議会は、国内での整備士・製造技術者の養成・確保に向けた検討結果を公表した。

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協議会は、経済産業省、国土交通省など、関係省庁が協力して航空会社、製造事業者、民間養成機関などで構成する。協議会の下に、整備士養成ワーキンググループ(WG)、製造技術者WG、裾野拡大WGを設置し、人材確保・育成に関する諸問題について検討して、結果を取りまとめた。

それによると整備士養成WGでは、整備に必要な英語能力習得のため、2015年度中にテキスト類を整備し、これを養成機関での英語教育現場で活用することや、技術・品質・整備計画の管理を行う整備管理従事者育成のため、航空会社で整備管理の基本となる共通的な部分に係るテキスト類を整備し、2015年度中に少なくとも「入門編」を整備・活用する。

製造技術者WGでは、技能分野・役職ごとに必要となるスキル・知識を設定する技能レベル標準化の取り組みとして、技能者が機体構造組立に関する共通のカリキュラム、テキストを中部地域で開催された研究会で作成された。設計・開発技術者、生産技術者は、法規・認証・設計開発ツールに関する外部教育の可能性を検討する。

技能認定制度新設に対する企業や教育機関のニーズを検討したところ、新設・運用に係る費用負担発生が想定され、賛成・反対双方の意見があることから、今後より詳細な調査・掘り下げた検討や、航空機産業の実態に合わせ既存の技能検定制度の作業について見直しが必要とした。

裾野拡大WGでは、航空関連の職業・資格・養成機関の情報を集約したウェブサイトの創設、航空関連職業のガイドブック・パンフレットの作成、ソーシャルメディアの活用といった航空業界全体の取り組みを推進する。工場見学ツアーの実現に向けた検討や、「空の日」などの各種イベントとの連携、スカイスポーツ振興による空に親しむ体験を充実させる取り組みを強化する。現役の女性操縦士・整備士・製造技術者による講演会の開催など、女性人材の増加に向けた取り組みを求めている。

協議会では、今後も各WGを開催し、諸課題の具体的解決策の検討を継続する。

《レスポンス編集部》

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