日産自動車は5月13日より、主力SUV『エクストレイル』にハイブリッド車を設定し、発売する。昨今、SUVは機能性に特化したモデルが多い。しかし、エクストレイル ハイブリッドは、オフロード車(2WDの設定もあり)としての走り・性能も失なってはいない。
開発主査の東倉伸介氏は「ハイブリッドであろうが、エクストレイルは“タフギア”。初代より受け継がれてきたオフロードの走破性や機能性をを犠牲にしていない」と語る。
まず、エクストレイル ハイブリッドの4WDグレードには、前後輪の駆動配分を路面状況に応じて、前100%-50%から50%-50%まで無段階に配分でき、かつ2WD、4WDのロックも可能な「オールモード4×4-i」を装備している。
そしてオフロード車に求められるのが、最低車高。ハイブリッド車になれば、モーターやバッテリーの搭載から、ガソリン車に比べてその分のスペースを要する。
しかし、エクストレイル ハイブリッドは、薄型かつコンパクトなリチウムイオンバッテリーを後方に設置し、最低地上高195mmに加えて、機能面であるラゲッジスペース400リットルを確保している。
東倉氏は「走破性、機能性が確保されているだけではなく、2リットルのエンジンをきちんとアシストでき、最高120km/hのEV走行も可能なバッテリー容量を確保できていることが、エクストレイル ハイブリッドの強みだ」と続けた。