従業員積立基金、引き出し可能年齢引き上げを検討…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

従業員積立基金(EPF)は加入者の積立金の引き出し可能年齢を退職年齢の60歳に近づけることを検討している。

EPFのシャリル・リザ・リズアン最高経営責任者(CEO)は、現在の引き出し可能年齢は55歳となっているが、定年退職年齢が60歳に引き上げられたことを受けて引き出し可能年齢も変更するべきとの考えを明らかにした。

口座に充分な預金がないまま退職を迎える人が増えるという問題を解決するためで、EPFが実施した調査やエコノミストが行った調査によると、積立金を引き出した3-5年後に全額を使い切ってしまう人が多く、全体の70%が老後資金が不足という事態に直面しているという。

60歳で定年退職するが、55歳からEPFの積立金を引き出すことが出来た場合、実際に資金が必要な時期までに使い切る恐れがある。また、55歳から75歳までに月820リンギを生活費に割り当てるためには最低19万6800リンギが必要となるが、積立金額が5万リンギ以下となっている人も多いといい老後の備えが不十分となっている。

シャリル・リザ・リズアンCEOは、老後の財政についてできるだけ早く計画を建てることが重要だと述べた。EPFはペタリンジャヤとクアラルンプールの支部において退職後の生活設計などに関する情報を提供するプログラムを実施している。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
  6. 中古車の『ヴォクシー』『ノア』をトヨタがカスタム、「URBANATURE」シリーズ初出展へ…東京アウトドアショー2025
  7. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  8. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  9. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  10. ホンダが初代『NSX』のレストアサービス発表! 純正互換部品の世界展開も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る