クルマと共に年輪を重ねていく美しさ…マロニエラン in 日光2015

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マロニエラン in 日光2015
マロニエラン in 日光2015 全 16 枚 拡大写真
4月19日、前日から始まったクラシックカーイベント、“マロニエラン in 日光2015 26thミーティング”が無事終了した。主催はマロニエラン実行委員会。

1990年から毎年春に開催されているこのイベントも26回目を迎えた。初日は集合場所である日光霧降アイスアリーナでジムカーナを行った後、大笹牧場までツーリング。その後、明治の館山のレストランで昼食後、一気に日光いろは坂を駆け上がり、宿泊地である中禅寺金谷ホテルへゴールした。

その夜は、ちょっとオシャレをしてウェルカムパーティだ。友人同士はもとより、ご夫婦での参加も多く、奥様同士の会話も弾む。他のイベントには行かないが、このイベントだけは参加するという奥様も。更に、皆勤賞が複数組いることからも、このイベントの魅力が伺える。

翌20日はホテル駐車場にてコンクール・デレガンスを開催し、その表彰式とファイナルパーティの後、解散となった。

通常コンクール・デレガンスではいかにきれいにレストアされているかとか、希少性が高いことなどが採点基準になるが、マロニエラン in 日光では、そのクルマが持つ“雰囲気”が重要視される。具体的にはクルマがオーナーと共にこれまで育んできた歴史が、いかに表れているかなのだ。

今回のコンクールでは5台が受賞した。まず、新車当時のナンバープレートのまま乗り続けられているなどの理由でメルセデスベンツ『220SB』が選ばれたほか、初恋のクルマを新車から持っているうちに、クルマと共に人も年齢を重ねていくという、クルマ持ちにとっては理想的な形ということで、ポルシェ『911T』が受賞した。

そして、クルマに注がれる愛情のようなものを感じることが出来たと、「MGA(FHC)」が。使い込まれたコンディションとは反対に、乗っていた方のフレッシュな表情が素晴らしいと、アルファロメオ『デュエットスパイダー』が選出。
最後は、参加者の中では新しいクルマだが、良く手入れをされていて、このまま年輪を重ねていってほしいと、ジャガー『XJS4.0コンバーチブル』が選ばれた。

このように、クルマに対しての愛情や、そのクルマと共に年輪を重ねていくことを良しとする審査員と、エントラント共通の思いがこのマロニエラン in 日光が続いている理由のひとつではないかと感じられた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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