60年代のイタリア・インテリアデザインを思わせる空間のポール・スチュアート青山店で5月12日まで、5台の最新ベスパが展示されている。両ブランドが青山で融合するきっかけは、「カタログのなかの世界観でコラボしたことがルーツ」という。
そのカタログとは、ポール・スチュアートがシーズンごとに発行しているA4サイズのスタイルブックで、ベスパとモデル、ベスパとアイテムが各ページで共演している。
同ブランドを展開する三陽商会・プレス担当の四分一真技さんは、「伝統と革新という共通の価値で親和性があった」と話す。
ニューヨーク版と日本版のカタログを手にする四分一さん。「サイズや色合いなどで微妙に異なるけれど、モデルとベスパが組むというスタイルなどは変わっていない」ともいう。
またベスパを扱うピアッジオ グループ ジャパンのマーケティング担当・河野僚太さんは、「ベスパのカタログを請求した人に、このポール・スチュアートのカタログをセットで送っている。色合いも似ていて、国境を越えたマッチングといえる」と語る。
「春夏は、『旅』に積極的になる、アクティブな季節。そんなシーンに、ベスパといっしょに、カラフルに自分を彩ってもらいたいという想いも込めている。また、ポール・スチュアートは、コンテンポラリー・クラシックという哲学のもとで75周年を迎えたところ。ベスパは来年70年。歴史と革新性という点でも近い」(四分一さん)
店内の春向けアイテムが整然と並ぶ空間に、ポール・スチュアートのカタログに登場する『スプリント150』の2台をはじめ、『946ベリッシマ』『プリマベーラ125』『PX 150』が溶け込んでいた。