中国は南沙海域の行動指針策定に協力を=マレーシア外相

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

マレーシアのアニファ・アマン外相は、南シナ海のスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)で実効支配を強めている中国に対し、海域におけるルール策定を急ぐために東南アジア関係国と協力するよう呼び掛けた。

今年マレーシアが議長国を務める東南アジア諸国連合(ASEAN)サミットの開催を直前に控えてアニファ外相は、英字紙「ザ・スター」のインタビューに応じ、「中国は南シナ海におけるルール策定を故意に遅らせていると思われている」と指摘。緊張をさらに高めるような行為は慎むべきとクギを刺した。

その上でマレーシア政府が議長国という立場を利用して、南シナ海での挑発的な行動を防止するための行動指針(CoC)策定を急ぐ方針だとし、中国に対してCoC策定のためにASEAN加盟国と協力することを望むと述べた。

ASEANはこれまで法的拘束力のある行動指針の策定を中国に対して呼び掛けてきたが、中国側はこれを無視して埋め立てや設備設置などを進めて、着々と実効支配を強化。領有権を出張する隣国のフィリピンやベトナムと小競り合いも起きている。領有権は、マレーシアやブルネイ、台湾も主張している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、4月23日)

伊藤 祐介

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