政府機関襲撃計画、過激派12人を拘束=マレーシア警察

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
マレーシア(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

警察は26日、フル・ランガットとチェラスで「イスラム国」(IS)に感化されたと見られるイスラム過激派集団のメンバー、マレーシア人12人を拘束したと発表した。ザ・スターが報じた。

カリド・アブ・バカル長官によると、テロリズム対策の特別捜査班が摘発を行い、17歳から41歳までの容疑者を逮捕した。大学生や会社員、ビジネスマンなどでシリアへの渡航歴があるものはいなかった。

シリアのISリーダーからの指令を受けてテロ攻撃を計画し、「敵」と見なすイスラム世俗国家や国家権益を襲う狙いだったという。2日間に渡る摘発の末、警察は20キログラムの硝酸アンモニウム、20キログラムの硝酸カリウム、灯油2リットル、リモコンやアラーム、バッテリー、ISの黒旗、爆発物を製造するための機器類なども押収した。

首都圏クランバレーでの大規模なテロ攻撃に備えてジャングルの中や山間部で小規模な実験を行っていたと見られている。

12日までに警察はISに関連した活動に関与したとして93人を逮捕している。そのうち77人がマレーシア人、残りが外国人だった。今回摘発された12人は、先に逮捕されたリーダー格のメンバーを拘束した報復としてテロ攻撃を計画していた可能性もあるという。
マレーシア政府は政府機関やナイトクラブなどをターゲットとした過激派の活動摘発に注力しており、諸外国とも協力しあい、軍事訓練を受けたテロリスト予備軍の摘発を行っている。2015年テロリズム防止法も成立しており、域内各国と連動して対策を行う計画だ。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  3. ポルシェ『カイエン』新型、新世代のデジタルコックピットとAI音声操作を搭載
  4. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  5. 「初代エンブレム エモい」ホンダ『ステップワゴン』が30周年! 特別仕様車にSNSで感動の声
  6. ベントレーのコンパクト電気SUV、ついにカイエン風インテリアが判明!
  7. 「着物グリルすこ」日産『セレナ』の新デザインがSNSで話題沸騰「ミニバン業界が熱い」
  8. 日産『アリア』に改良新型、フロント刷新しGoogleやV2L機能を新採用…667万5900円から
  9. トヨタ『RAV4』新型、ジェイテクトの協調操舵技術「Pairdriver」初搭載
  10. 15年の沈黙を経て...アウディ『RS6 セダン』、デジタルで先行復活!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る