【新聞ウォッチ】決算発表ピーク…トヨタ、マツダ、三菱自、富士重工など最高益更新

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年5月13日付

●ルネサス初の黒字、固定費削減、車向け半導体に集中(読売・12面)

●カシオ27年ぶり社長交代(読売・12面)

●石油元売り大手赤字、価格下落在庫評価目減り(読売・13面)

●上場企業最高益更新へ、東証1部・3月期、円安で輸出好調(朝日・1面)

●最安アウディ249万円(朝日・8面)

●理系男子商社>メーカー 就職人気、文系でも上位独占(東京・6面)

●親子で学ぶ、経済編、ホンダの飛行機30かけたゆめ(東京・7面)

●GM中国で大幅値下げ、主力車種最大100万円、日欧韓大手、追随も(日経・9面)

●ヤマハ発、1~3月純利益75%増(日経・15面)

●いすゞ、純利益6%減(日経・15面)

ひとくちコメント

4月下旬の大型連休前から始まった東京証券取引所に上場する企業の2015年3月期決算発表がピークを迎えた。

大手自動車メーカーもきょう発表予定の日産自動車を除いて出そろい、円安を追い風に、トヨタ自動車やマツダ、三菱自動車、富士重工業などで過去最高益が相次いでいる。

きょうの朝日は1面と経済面で「上場企業最高益更新へ」とのタイトルで、これまで発表を終えた1部上場企業の15年3月期決算を分析。それによると、「円安や原油安の追い風を受け、純利益合計が20兆円を超えている」と報じた。

また、「1社で2兆円超の純利益を上げたトヨタ自動車を含め、決算を終えた自動車・電機の純利益合計が6兆円を超えている」と伝えている。

朝日は経済面でも「好決算積極投資にかじ」として、「16年3月期も最高益を更新しそうで、積極投資だけでなく、株主還元に踏み切る企業も目立つ」と取り上げた。

なかでも、興味深いトップのコメントとして、富士重工業の吉永泰之社長の「米国で車が売れすぎて、販売店から『全然足りない』と怒られている」と苦笑いしたことを紹介。北米販売が約2割の伸び57万台となり、円安効果が1037億円もあったからだ。

朝日の記事では触れていないが、決算発表時に吉永社長は「近く米国のディーラー大会に行くが、頭を殴られないように、ヘルメットをかぶらなければ身が守れないかも」とジョークを飛ばしながら嬉しい悲鳴を上げていたほどだった。

ただ、同じ自動車業界でも好決算とは裏腹に、営業利益、最終利益ともに大幅に落ち込んだホンダのように、円安の追い風にもかかわらず相変わらず苦境を乗り越えられないメーカーもある。経営陣の力量の差が浮き彫りになったのも今回の決算の特徴でもあるようだ。

《福田俊之》

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