巨額負債の1MDB、公会計委が監査開始 次回の会合は26日に開催

エマージング・マーケット 東南アジア

公会計委員会(PAC)は19日、巨額負債問題に揺れる1マレーシア・デベロップメント(1MDB)の経営に関する調査を開始した。

財務省と経済企画局(EPU)による1MDBの運営やガバナンスについて監査を行う。1MDBは財務省傘下の投資会社で、2009年に設立され、トレンガヌ州の石油ロイヤルティの投資を目的としたトレンガヌ投資庁が前身。

1MDBが開発を手掛ける国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」及びバンダル・マレーシアの開発はEPUの管轄となっている。

PACのヌル・ジャズラン委員長は、会計監査院の報告書がPACに対して提出されれば、全ての情報や意見、提言を基に1MDBへの対処を決めると述べた。

19日に開催された会合にはPACの委員や与野党の国会議員13人、財務省とEPUの代表らが出席し、情報や意見の交換を行った。次回の会合は26日に実施される予定で、1MDBの元最高経営責任者(CEO)及び現職のCEOが出席し釈明をすると見られている。PACはまた、歴代の会長や取締役、監査を行ったアーンスト&ヤングやデロイトなどにも協力を求める方針だ。PACは1MDBの監査を担当した監査会社が頻繁に変わったことを問題視しており、調査を進める方針だ。

千田真理子

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