IHI・JFE・三菱のシールド掘進機事業、来年1月に統合へ

鉄道 企業動向

IHI・JFEエンジニアリング・ジャパントンネルシステムズ(JTSC)・三菱重工業・三菱重工メカトロシステムズ(MHI-MS)の5社は5月28日、JTSCとMHI-MSのシールド掘進機事業を統合する方向で基本合意書を締結したと発表した。2016年1月の統合を目指す。

シールド掘進機は、鉄道や道路などのトンネルを掘削する際に使用する大型機械。日本の企業では、IHIとJFEエンジニアリングが出資するJTSCや、三菱重工子会社のMHI-MS、川崎重工業、日立造船などがシールド掘進機の製造事業を展開している。

5社の発表によると、国内のシールド掘進機市場は東京外かく環状道路やリニア中央新幹線などの大型プロジェクトがあり、東京オリンピックが開催される2020年頃までは活況が見込まれるが、その後は市場の大幅縮小が避けられない見通しだ。

その一方、海外では中国やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)、中近東、トルコを中心に、地下鉄の整備などによる需要の増加が期待されていることから、5社は「増加している国内需要を確実に取り込み、かつ、海外展開を加速させることのできる事業体制の確立が必要不可欠な状況」として、今回の基本合意に至った。

事業統合は、IHI連結子会社の新会社を設立し、JTSCとMHI-MSのシールド掘進機事業を分割・継承させることを想定。JTSCが60%、三菱重工が40%、新会社に出資する。今夏をめどに新会社の設立・運営に必要な条件などを合意して正式契約を締結し、2016年1月の統合を目指す。

《草町義和》

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