欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループに属し、スペインに本拠を置くセアトが欧州で発表した新型『レオン ST クプラ』。同車がドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、最速の市販ワゴン車になった際の映像が、ネット上で公開された。
新型 レオン ST クプラは3月、ジュネーブモーターショー15で発表。標準版の「クプラ」と、さらに高出力化を図った「クプラ280」の2種類を設定。クプラ280では、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ 「TSI」の最大出力が、セアトの市販車としては、歴代最強の280psへ引き上げられた。最大トルクは35.7kgm。DSGの場合、0-100km/h加速6秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現した。
今回セアトは、この新型レオンSTのクプラ280を、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースに持ち込み、タイムアタックを敢行。その結果、7分58秒12のタイムを計測した。
この記録は、同じくフォルクスワーゲングループに属するアウディの『RS4アバント』(2005年式)が、保持していたワゴンによるニュルの最速記録8分09秒を、およそ11秒短縮するタイム。新型レオン ST クプラが、新しいニュル最速の市販ワゴン車に君臨した。
セアトは5月14日、ニュルアタックの映像を配信。荷室を備えたワゴンらしく、買い物帰りにニュルを攻めるという、ユーモアあふれるストーリー展開としている。