浅間ヒルクライム2015開催…アクシデントで中断も、再開を決断「文化作っていきたい」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
激しくホイールスピンをさせてシボレー コルベットZ06をスタートさせたのは、レーシングドライバーの松田秀士選手
激しくホイールスピンをさせてシボレー コルベットZ06をスタートさせたのは、レーシングドライバーの松田秀士選手 全 16 枚 拡大写真

5月30日から31日にかけて、“浅間ヒルクライム2015”が、高峰チェリーパークライン(長野県小諸市)を舞台に開催された。主催は、浅間ヒルクライム実行委員会。

【画像全16枚】

2012年に初開催されたこのイベントは、高峰チェリーパークラインを封鎖してヒルクライムを開催することを目標にスタートした。ヒルクライムとは、ナンバーの有無を問わず通常の車両から、レーシングカーまでが、登坂路を駆け上がるモータースポーツ。つまり、ナンバーのない車両を走行させるためには公道封鎖が絶対条件なのだ。

初開催から2年後の2014年に、地元の理解を得ることが出来、公道を封鎖しての開催に成功。今年はその2回目にあたる。ただし、前回も今回も、最速タイムを競うのではなく、基準タイムに対し、その時間にいかに近いかを争うものであった。

参加は毎年増え、今年は約130台が集まった。更に、多くのインポーターが出展するだけでなく、ゼネラルモーターズ・ジャパンがシボレー『コルベットZ06コンバーチブル』お披露目の場に選ぶなど、大いに盛り上がりを見せた。

スケジュールは、30日の午前、午後に1本ずつ、31日は午前に1本の合計3本を、公道封鎖による“デモンストレーション走行”にて実施。それ以外ではアサマ2000パーク会場内にて、同乗走行やインポーターが用意した車両が展示され、より多くの来場者が楽しめるようになっていた。

ただ残念なことに、30日午前の走行においてアクシデントが発生。この日はその時点で走行イベントは中止となってしまった。原因はドライバーの操作ミスによる事故であり、主催者に過失はなく、今後の開催も含め中止にはしないとの判断が地元警察と小諸市より下された。しかし、事故が起きたことの事実を踏まえた改善点や、それ以外の改良点もあったことから、それらが翌31日に実施されているかを確認することで、今後の判断とすることが主催者に告げられた。

実行委員会の星野正弘氏は、「もし、今回の事故を受けて31日を中止にした場合、来年以降、こういったヒルクライムイベントを継続して開催していく環境作りが難しくなる。あえて31日に実施することで、きちんと運営が出来、参加者はヒルクライムイベント中もマナー良く走り、その結果、この街のためになるということを証明し、名誉挽回すること。そうすることで来年の開催につながると考え、開催の決断を下した」とコメント。

またこれらの経緯は、参加者全員の前で、一切の事実を包み隠さず公表し、実行委員会の考えを述べるとともに、参加者からの意見に耳を傾けるなど、真摯に問題に向き合う姿勢は称賛に値し、参加者から大きな拍手が送られた。

31日は主催者、参加者双方の協力により、大きなトラブルもなく終了。地元警察と小諸市からも一定の評価を得ることが出来た。

最後に星野氏は、「このイベントは自分一人だけではなく、皆で育てていくべきだ。更にこの浅間ヒルクライムを活用して、他でもこういうヒルクライムイベントが開催できる環境に日本が育って行ってほしい」と述べ、「ヒルクライムだけではなく、公道で開催される走行イベントがもっと人の身近にあり、そのことがその街の経済効果につながり、その結果、自動車文化の理解を深めることになる。そういうことが自動車業界にも街にとっても良いことだと思っているので、ぜひこの文化を皆さんと一緒に作って行きたい」と思いを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  2. 【マツダ CX-5 新型試乗】これは進化か、後退か?「絶対に失敗が許されない」主力SUVの実力は
  3. N-BOXの牙城を崩すか、ダイハツ『タント』反撃へ…次期型はどう進化する?
  4. オートバックスセブン、小型3輪EV『Lean3』受注開始…169万8000円から
  5. スズキのラグジュアリースクーター『バーグマン400』2026年モデル発売、価格は98万0100円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. タイヤは「黒いゴム」じゃない! ブリヂストンが明かした性能を決める原材料の秘密
  5. 三輪ソーラーEV『スリールオータ』、欧州の型式認定取得…記念モデルを限定30台で国内発売
ランキングをもっと見る