【新聞ウォッチ】激化する人材争奪戦…日産、欧州トヨタ幹部を副社長に起用

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日産自動車 カルロス・ゴーン社長兼CEO(資料画像)
日産自動車 カルロス・ゴーン社長兼CEO(資料画像) 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年6月4日付

●空自へりが離陸妨げる、無許可で横断、全日空急停止那覇空港(読売・1面)

●カーナビでもスマホアプリ、トヨタ検討、フォードが開発(読売・8面)

●タカタ公聴会疑問噴出、エアバッグ素材の仕様継続に、タカタ設計変更の方針(朝日・9面)

●新型「ラバン」女子目線、化粧用テーブル・花びらホイール(朝日・10面)

●欧州トヨタ元幹部、日産副社長に起用(毎日・7面)

●”GS過疎地”解消へ、石連地上型タンク国と検討(産経・10面)

●ベトナム、車生産が岐路に、関税撤廃で輸入車台頭か(日経・11面)

●インドに自社エンジン、スズキディーゼル車に投入(日経・15面)

●ガソリン6週連続上昇5か月ぶり高値(日経・21面)

ひとくちコメント

自動車業界に限ったことではないが、グローバルでの人材の争奪戦が激しさを増している。世界中から有能な人材をスカウトすることに積極的な日産自動車が、こんどはトヨタ自動車の欧州法人「トヨタ・モーター・ヨーロッパ」の幹部だったダニエル・シラチ氏を7月15日付で副社長として迎え入れるという。

日産が役員人事を発表したもので、きょうの毎日などが取り上げている。シラチ氏は日産グローバル本社でエグゼクティブ・コミッティ(最高経営会議)のメンバーにも就任し、マーケティングや営業を統括する。

シラチ氏の経歴を見ると、1993年に仏ルノーに入社後、2001年には伊フィアットに移り、「アルファロメオ」ブランドを統括。2002年からトヨタ・モーター・ヨーロッパに入社。「レクサス」ブランドの事業担当部長や仏トヨタの社長兼CEOを経て、トヨタ・モーター・ヨーロッパで営業とマーケティングを統括するシニア・バイス・プレジデント兼チーフ・マーケティング・オフィサーを務めていた。日産入りが決まったことから6月3日付で退社したという。

シラチ氏を迎え入れることについて、カルロス・ゴーン社長は「セールス分野などで確かな実績を持ち、優秀な自動車業界の幹部。日産のブランド構築に向けた取り組みをさらに強化していく」とのコメントを発表した。

日産では昨年7月にインフィニティ部門の責任者で専務執行役員だったヨハン・ダ・ネイシン氏が退社、9月には商品戦略を担当する副社長のアンディ・パーマー氏も退任するなど経営幹部の流出がひんぱんだった。

ゴーン社長は「優秀な人材を集めるには、世界基準での役員報酬が必要」と明言。シラチ氏が報酬に目がくらんだかどうかはともかく、報酬額が人材を確保する上での強力な武器となることは間違いない。

《福田俊之》

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