【フェラーリ 488 GTB 日本発表】40年前の初代に敬意、攻めのデザインと極限の機能性

自動車 ニューモデル 新型車
フェラーリ 488 GTB
フェラーリ 488 GTB 全 16 枚 拡大写真

フェラーリ『458GTB』のスポーティさやパフォーマンスは、エクステリアデザインによって強調されているという。

フェラーリ・ジャパン代表取締役社長のリノ・デパオリ氏は、フロントの特徴についてまず、2つのグリルオープニングを挙げる。「F1にも類似したこのダブルフロントスポイラーは、2基のラジエーターに空気を送り込むことのほかに、エアロダイナミクスにも貢献している」と話す。

また、ヘッドライトはバイキセノン技術を用いた全く新しいもので、「そのフォルムは『ラ・フェラーリ』からのインスピレーションを引き継いだものだ」という。

そして最も特徴的なデザインはサイドにある大きなエアインテークだ。デパオリ氏によると、「これは40年前の『308GTB』のアイコニックな特徴を踏襲するものだ」と述べる。その構造は、スプリッターによって2つのセクションに分割され、インタークーラーに対してエンジン部にエアを入れる部分と、リアに向けて空気を送るものとなる。デパオリ氏は、「こうした工夫により、空気抵抗を減らしているにも関わらず、ダウンフォースは50%増という成果を生み出しているのだ」と説明。

リアは、水平基調のデザインにすることで、低くスポーティなスタンスを強調。フェラーリ特許のブロウンスポイラーと大型のエアベントを配することで、エアロダイナミクスも向上させている。このブロウンスポイラーはリアに向かって流れてきた空気をリアウインドウ後端のエアインテークから取り込み、バンパーから排出する仕組みだ。これにより、ダウンフォースをより多く発生させるとともに、リアスポイラーの高さを抑えることに成功している。

また、エグゾーストパイプのレイアウトを見直すことで、ディフューザーの高さを確保。これらにより、「デザイン全体から、パワーとパフォーマンス感がにじみ出ている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  2. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  3. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  4. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  5. トヨタ『GRカローラ』は『GRヤリス』とは異なるスタンス…4月の試乗記まとめ
  6. ダムドが伊・OZ Racingとコラボしたネオクラシックホイール「Rally Racing 4×4」の受注を開始
  7. メルセデスAMG GT 新型登場、高性能ラグジュアリーモデルの魅力とは?[詳細画像]
  8. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  9. ポルシェの売上高と営業利益、過去最高を達成 2023年通期決算
  10. 【ジープ ラングラー 4xe 新型試乗】ラングラーがまぁ静かになっちゃって…中村孝仁
ランキングをもっと見る