【ジャガー XF Rスポーツ 試乗】モダン・ブリティッシュ、モダン・ジャガー…金子浩久

試乗記 輸入車
ジャガー XF Rスポーツ
ジャガー XF Rスポーツ 全 16 枚 拡大写真

最近の訪日外国人観光客には、もう「フジヤマ、ゲイシャ」だけを求めて日本に来る人がいないように、イギリスにも2015年の現実があって、僕らと同じようにイギリス人も現代を生きている。僕らがそれに馴染みがないだけのことなのだけれども、ことイギリス車というと“革とウッドのインテリア”というステレオタイプの古いイメージで捉えられてしまっていることが多い。

ジャガー『XF Rスポーツ』はその正反対のクルマだ。インテリアに革もウッドも用いられているけれども、仕上げや色などがとてもモダンでカッコいい。ロンドンの最新流行のレストランやホテルのインテリアはこんな感じだ。

エンジンだって、最新のガソリン直噴のダウンサイジング2.0リットル4気筒。8段ATが賢くギアをキメ細かく切り替えていくから加速力不足はまったく感じない。

そして、いくらインテリアやエクステリアの意匠がモダンに改められたといっても変わらないのが、滑らかなステアリングフィールとダイレクトな感覚の高次元での両立。それに、しなやかに動くサスペンションによる快適な乗り心地と優れたロードホールディングの両立。どちらも、昔からジャガーに備わった最大の美点だ。

姿かたちはモダンになったけれども、ジャガーらしい走りっぷりは少しも損なわれておらず、むしろ進化している。XFは、モダン・ジャガー。ただ、それが日本マーケットでは少し伝わりにくいだけだ。乗ってみれば誰でもわかる。

■5つ星評価
パッケージング :★★★★
インテリア:居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

金子浩久|モータリングライター
1961年、東京生まれ。主な著書に、『10年10万キロストーリー 1~4』 『セナと日本人』『地球自動車旅行』『ニッポン・ミニ・ストーリー』『レクサスのジレンマ』『力説自動車』(共著)など。

《金子浩久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る