【VW パサート 試乗】気筒休止も効かせ軽やかに走る…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW パサート TSI Highline
VW パサート TSI Highline 全 9 枚 拡大写真

329万円からの価格設定の新型『パサート』は、よくよく考えてみれば、日本市場のVW車ラインアップ中、貴重な4ドアノッチバックセダンだ。『CC』はやや気取りすぎだった…と感じていたユーザーがもしもいたら、安心してお勧めできる新型、でもある。

標準車の外観では、ノーブルな顔立ちに惹かれる。薄いグリルにスリムなメッキのバーを通し、ヘッドランプも余り凝り過ぎないデザイン。近年、これでもかの押し出しの強いマスクが溢れてしまったなかで、一服の清涼剤のよう…というべきか。伸びやかなサイド~テールにかけてのデザインも、余分なプレスラインなど入らず、安心感のある“眺め心地”だ。

アナログ時計の備わるインテリアも居心地がいい。先代にもあった横パターンのシートは、このクラスのセダンらしく、低めにゆったりと身を委ねて着座するポジション。3ゾーンエアコンなど、装備も充実が図られ快適だ。トランクは586リットルの容量とのことだが、理屈抜きの広大さ。いくらでも荷物が積める…と言っても決して嘘にはならないだろう。

ヴァリアントより50~30kg軽いセダンは、スムースで軽快な走りを実現している。試乗時には一般路の走行時に“気筒休止”を作動させながらの走行も確認したが、ドライバビリティはまったく問題なしだった。17インチタイヤの軽やかな足取りもなかなか快適なものだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る