【キャデラック Vシリーズ 日本発表】キャデラックレーシング直系のスポーツセダン

自動車 ニューモデル 新型車
キャデラックCTS-V(奥)、ATS-V(手前)
キャデラックCTS-V(奥)、ATS-V(手前) 全 12 枚 拡大写真
キャデラック『ATS』と『CTS』のハイパフォーマンスモデル「Vシリーズ」が、日本市場でも追加発表された。正式なデリバリー開始は来年の第1四半期以降だという。

キャデラックVシリーズは2004年にデビュー。「ハイパフォーマンスモデルに対する市場要求に応え、キャデラックの技術を結集し誕生したスーパースポーツモデルだ」とは、ゼネラルモーターズ・ジャパンマーケティング&カスタマーエクスペリエンスプロダクトマネージャーの中野哲氏の弁。

時期を同じくして、キャデラックレーシングチームを発足させ、北米で開催されている“SCCAピレリワールドチャレンジ”にCTS-Vのレーシングバージョンで参戦を開始した。キャデラックレーシングチームは、これまで27勝、93度の表彰台、23度のポールポジションを獲得し、2005年以降、5度のマニファクチャラーチャンピオンを獲得している。

これまでVシリーズは、2004年にデビューしたCTS-Vに続き、オープンスポーツクーペの『XLR-V』、ミドルサイズセダンの『STS-V』が登場。その後、第2世代のCTS-Vに続き、ATS-Vが、最小、最軽量モデルのセダンとして加わった。全長4700mm、全幅1835mm、全高1415mm、ホイールベースは2775mm、車両重量は1750kgで、新開発の3.6リットル直噴V6ツインターボエンジンを搭載。470馬力、トルクは603Nmを発揮する。

本年3月より、このATS-Vをベースに、キャデラックレーシングチームはピレリワールドチャレンジに『ATS-V.R』で参戦。「ポルシェやフェラーリといった競合が存在する中で、5月に初勝利を飾っている。これはATS-Vのポテンシャルの高さを既にレースで証明されたということだ」と中野氏。

そして、第3世代にあたるCTS-Vは、全長5045mm、全幅が1870mm、全高は1435mm、ホイールベースは2910mm、車両重量は1910kg。最新のスーパーチャージャー付6.2リットル直噴V8OHVエンジンを搭載。中野氏は、「先代モデルと同排気量ながら、最高出力では649馬力で85psプラス、最大トルクは855Nmで108Nmもパワーアップされ、軽量化されたボディと共に異次元の走りを実現している」と説明した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  3. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  4. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  5. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る