【注目軽&コンパクト】家族に嬉しいのはどのクルマ?…居住性&使い勝手をカタログスペックで比較

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トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタ 全 37 枚 拡大写真

子供と一緒にキャンプへ行ったり、サーフィンやスキーなどスポーツに夢中になったり。今、家族でアクティブな休日を過ごす人たちが増えている。そんな時にファミリーカーとして注目されているのが、コンパクトカーや軽自動車。大きなミニバンやSUVが全盛の頃とちがって、運転しやすく燃費のいい小さなボディでも、広い室内と使い勝手の良さを兼ね備えたモデルが多く登場しているからだ。

今回はその中でも、女性からの支持も高い4台をピックアップ。先日新型となったトヨタ『シエンタ』『ポルテ / スペイド』、スズキ『ハスラー』、三菱『eKスペース』の特徴と使い勝手をカタログスペックで比較してみた。

◆ミニバントップ低床のシエンタ、ポルテ/スペイドは大型スライドドアが魅力

フルモデルチェンジをしたばかりのコンパクトミニバン、シエンタは、流線型のスポーティなフォルムや、エアーイエローなど鮮やかなボディカラーで、両側スライドドアや3列シートが収まっているとは思えない、スタイリッシュな外観がまず魅力的。全長4.2mとコンパクトサイズなので、本当はミニバンが欲しいけど、運転が苦手なので諦めていた、という女性にもピッタリだ。そして、子供がいるとその便利さをさらに実感するスライドドアも、シエンタならミニバントップの330mmという低床と、段差のないフラットなステップで、ダントツの使いやすさ。子供を抱えたままの乗り降りでもつまずきにくく、子供がひとりで乗り降りする際も安心だ。

そして室内は、3列のシートがバランスよく収まっており、3列目でも大人がしっかり座れるのが頼もしいところ。実家の両親やお友達を乗せる時にも、2列目がワンタッチで折り畳めるので、サッと乗り降りできる。大人数でワイワイとドライブが楽しめるのは、シエンタならでは。またシートアレンジでは、2列目をワンアクションで折り畳んだら、3列目はその下に収納できるダイブイン機能付き。低くフラットにできるので、26インチのマウンテンバイクが車輪を付けたまま積載できるほどの実力だ。

さらに、シエンタには待望のハイブリッドモデルも登場。ミニバントップとなる27.2km/リットルの低燃費で、静かでなめらかな走りは長距離ドライブにもピッタリだ。

さて次は、7月1日に一部改良したポルテ / スペイド。全長3.9mという小さなボディに、助手席側が1枚のスライドドアになっているという、他にない仕様で人気のコンパクトカーだ。大きな魅力はなんといっても、開口幅が1020mmと大きく、地上から300mmと低いステップの電動スライドドア。大きな荷物や子供を抱えたままの乗り降りがラクなのはもちろん、助手席が700mmものロングスライドで、後席が座面を跳ね上げて格納できるため、ぽっかりと空いたような広い空間が造れるのがポイント。

そこに、突然の雨の時にベビーカーを広げたまま積めたり、自転車をラクラク乗り入れたりと、普通のコンパクトカーでは考えられない便利さだ。ワンちゃんなどペットと一緒のドライブでも、ケージが余裕で置けたり、前席と後席が自由に行き来できるウォークスルーなのも嬉しいところ。運転中だけでなく、停車中もいろいろ楽しめる。

また同時に発売された特別仕様車にも魅力的な装備を揃える。なかでも注目なのが、ウォッシャブルカバーシート。ファスナー式のカバーシートで簡単に取り外しでき、洗濯機で丸洗いが可能な新開発のアイテムだ。子供がジュースをこぼしてしまったり、お菓子のカスがシートの間につまってしまっても、カバーを外して洗えば清潔さを保てる。

◆アクティブに使えるハスラー、eKスペースは子どもの快適性重視

軽自動車も個性豊かなモデルが増えている。SUVテイストのこだわりのデザインとポップなカラーが目を惹く、大ヒット中の軽自動車、ハスラー。4ドアのハイトワゴンタイプで、通常の軽自動車の最低地上高が150mm程度のところを、180mm(4WDは200mm)と高めにして、雪道などの走破性やアイポイントの高さによる運転しやすさがアップしているのが特徴だ。

もちろん室内の広さは、後席で足を組んで座っても余裕のスペースと、1250mmと十分な室内高で頭上にもたっぷりとゆとりがある。また、収納スペースには便利さに加えて、停車中にテーブルとして使えるインパネボックスや、長い物も入れられるように工夫されたリヤドアポケットなど、遊び心もチラリ。アクセサリーパーツも豊富だ。シートアレンジでは、後席がフラットになるのはもちろん、助手席が前倒しできるので、サーフボードなどの長い荷物も積み込める。

最後は、両側スライドドアを備える軽自動車で、ママに優しい装備を満載しているekスペース。スーパーハイトワゴンタイプと呼ばれ、1775mmと高い車高を活かした広大な室内空間が特徴だ。天井の高さは1400mmと、小学校低学年くらいの子どもなら立っても大丈夫なほど。乗り降りや着替えの際もラクだと、ママから賞讃の声が多いのも納得だ。

また、ekスペースはシートアレンジにもひと工夫。チャイルドシートを使う小さな子どもとママが二人で乗っている時に、お世話がしやすいよう、後席が左右別々に260mmものロングスライドが可能で、振り返ればすぐ後ろに子どもがいる安心感は大きい。シート生地は撥水加工なので、子どもが飲み物などをこぼしても拭き取りやすく、ロールサンシェード内蔵のリヤガラスや、後席に早くエアコンの風が届くリヤサーキュレーターも装備して、子どもの快適性をいちばんに考えるママの気持ちをしっかり受け止めてくれる。

こうして4台を見ていくと、軽自動車の2台は4人乗りという制約はあるものの、遊びに出かけたくなる工夫がいっぱいのハスラー、子供の快適なドライブを願うママ想いのekスペースと、違った魅力がある。また3列シートの利便性を存分に味わえるシエンタと、大きなスライドドアが楽しさを生むポルテ / スペイドの2台のコンパクトカーは、家族構成が変わっても長く使えそうなところもメリットと言えそうだ。

《まるも亜希子》

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