2015年7月。約9年ぶりとなるワークスチューニンググループの合同試乗会が、神奈川県のマツダターンパイクで開催された。トヨタ系ワークスチューナーであるTRDは、4台のクルマを持ち込んだ。今回はその中からトヨタ『ヴェルファイア』とレクサス『RC F』の2台を紹介する。
『ヴェルファイア TRD』は“More Aggressive”をキーワードにエアロパーツやマフラー、サスペションセットを装備。ボディパーツとしてはメンバーブレースやパフォーマンスダンパーを採用している。
ノーマルに比べるとピシッと締め上がったハンドリングが気持ちいい。ミニバンらしいゆったり感もある程度残されていて、これなら家族も許してくれそうな雰囲気。装着パーツ代の合計は122万3000円。
最後に試乗したのはレクサス『RC F CCSコンセプト』。スポーツクーペである「RCシリーズ」のなかでも、『RC F』は5リットルのV8エンジンを搭載するトップグレードだ。
CCSというのはサーキットクラブスポーツの略。レクサスRC F CCSコンセプトの解説文は“都市高速道路のコーナーで唐突に現れる継ぎ目も、ものともせず駆け抜けることが出来る”と書かれている。この解説どおり同車はしなやかな足まわりを備えていた。
欧州車の大排気量のようなシャープなハンドリングとは異なり、ゆったりしながらもしっかりとグリップするセッティング。たしかにこれは首都高で攻め込んでいける仕上がりとなっていた。