ニスモは『エルグランド』、『ノート』、『GT-R』の3台のワークスチューニングマシンを試乗会に持ち込んだ。
今回の試乗会で最もホットなモデルとなったのが2008年型の日産 GT-R NISMOパーツ装着車。このGT-Rには、「NISMO N アタックパッケージ」を中心としたパーツが装着されている。
リヤシートは外され2名定員のとスパルタンな仕様となり、タイヤについてもGT-R NISMO専用タイヤのダンロップGT600を装着。パッケージのフルキットとなるAキットは820万円(車両代別)、リヤシートフィニッシャー、リヤカーボンバルクヘッドなどがレスとなるBキットは420万円(車両代別)となっている。
「エルグランド NISMOパフォーマンスパッケージ」はエアロパーツ、アルミホイール、マフラー、サスペションを変更、スポーツリセッティングと呼ばれるチューニングECUが組み合わされる。
これらすべてのパーツを組み合わせたAキットの価格は77万5000円(18インチホイールの場合で、スポーツリセッティング以外の取り付け工賃は含まず)。スポーツリセッティングを除いたパーツの価格は64万5000円(18インチホイールの場合で、取り付け工賃は含まず)となる。
ノート NISMO S ニスモパーツ装着車は、カタログモデルの『ノート NISMO S』にさらにスポーツパーツを追加したモデル。ベース車は17インチホイールやエキゾーストシステム、サスペションなどが組み込まれたモデルで、車両本体価格は224万4240円。LSDなどが組み込むと255万2040円となる。
ミッションにはクイックシフトが装着されたほか、エンジンもスポーツリセッティングによりチューニング。試作品の軽量フライホイールも装備されていた。
この車両、最大の特徴が“データトランスミッターキット”。日産が『GT-R NISMO』と同時に開発したスマートフォン用アプリケーションを、ほかのニスモ車でも使えるように開発された専用のデータ転送キットで、速度や加減速Gなどクルマからの情報はもちろん、GPS機能によりサーキット走行時のライン取りやアクセル開度、ブレーキ踏力などを取り出すデータロガーとしても使用可能できる。