オコエ、サニブラウン…このところ、スポーツ界でアフリカ系ハーフ選手たちの活躍を目にする機会が増えた。高校野球では今夏の甲子園で活躍したオコエ瑠偉選手、陸上短距離のサニブラウン・ハキーム選手と、今後の活躍に期待が集まっている。もとより、アフリカ系の選手たちが持つ運動能力の高さは多くの人が認めるところ。彼らの活躍に触発されて、今後、新たな選手が出てくるだろう。アフリカ系ハーフ選手が2020年の東京オリンピックの成否を大きく左右する存在になる可能性が十分にある。プロスカウト注目の存在アフリカ系ハーフ選手で真っ先に挙がるのが、ナイジェリア人の父を持つオコエ選手。関東第一(東東京)の外野手として脚光を浴び、遠投120m、50m走は5秒96を誇る。予選の東東京大会決勝では、投手の足元を抜け中前に転がった安打を二塁打にし、観客をうならせるなど、プロスカウト注目の存在だ。甲子園では、興南との準々決勝で決勝本塁打を放ち、中京大中京戦では左中間への大飛球をキャッチするなど守備でも魅せた。U-18野球世界選手権1次ラウンド第2戦では、大会3連覇を狙う米国に日本が3-0で快勝する原動力に。内野安打で出塁したオコエは二塁に進塁し、けん制球に誘い出されてニ、三塁間で挟まれたものの、相手野手の悪送球やファンブルなどでもたつく間に一気に本塁を突き、捕手のタッチをかいくぐって貴重な追加点を挙げるなど、脚でも魅せた。バレーボール女子にも一方、北京で開催された世界陸上の男子200mに出場したサニブラウン・ハキーム選手(東京・城西高2年)は、父がガーナの元サッカー選手、母親もハードルでインターハイに出場したアスリート。16歳ながら予選を突破し、準決勝は20秒47の2組5着で惜しくも史上最年少の決勝進出を逃したものの、テレビのインタビューに対する落ち着いたコメントぶりに目を見張った視聴者も少なくなかっただろう。バレーボール女子の宮部藍梨選手も父がナイジェリア人のハーフ。181cmの恵まれた体格で、最高到達点は309cmと、全日本のエース・木村沙織選手の304cmを上回る。昨夏のインターハイ、10月の国体、今年1月の「春高」バレーでいずれも優勝した金蘭会高校(大阪)で1年生エースとして活躍。次世代のバレーボール界を盛り上げていくのは間違いないと、将来を嘱望されている。(画像はオコエ選手のツイッターから)
オコエ、サニブラウン、宮部藍…大活躍の若手アフリカ系ハーフ選手
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