1MDB問題、汚職監視組織が成果求む…国際腐敗防止会議が開幕 マレーシア

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

汚職を監視する国際的非政府組織(NGO)、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)は、ナジブ・ラザク首相の関与が疑われている1MDB問題がこのまま解決されなければ、マレーシアの汚職問題は今後も改善しないと指摘。何らかの成果を出すよう求めた。

2日にプトラジャヤで開幕した第16回国際腐敗防止会議(IACC)に出席したTIのホセ・ウガズ会長は、マレーシア汚職摘発委員会(MACC)の公平性について疑義を呈し、MACCを独立した機関とすべきで政治介入すべきではないと指摘した。

MACCの問題については、元TIマレーシア支部長のポール・ロウ首相府相も認めた上で、政治と切り離すための新たな特別委員会を設置したことを明らかにした。MACCを公務員や首相府相から切り離して完全民営化することを検討しているという。その上でロウ大臣は「汚職摘発を政府だけに責任を負わせるべきではない。市民社会も責任を負っている」とも述べた。

一方、ロウ大臣はホスト国のナジブ首相がIACC開幕式を異例にも欠席したことについて、1MDB問題の当事者でもあってハプニングなどの懸念から自分が進言したことを明らかにした。

IACCは汚職撲滅を目指した世界最大規模の会議で、9月4日まで開催される。130カ国の代表者約1,000人が参加する予定だ。MACC防止課のムスタファ・アリ副課長は、IACCで取り上げられた課題について対応していく意向を明らかにした。

広瀬やよい

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