建設業改革計画、ナジブ首相が発表…外国人労働者依存の軽減に向け マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアのナジブ・ラザク首相(参考画像)
マレーシアのナジブ・ラザク首相(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

ナジブ・ラザク首相は 10 日、外国人労働者への依存を軽減し、マ レーシアの建設産業を世界のトップレベルにまで引き上げるための建設産業改革計画(CITP) に基づく 18のイニシアティブを発表した。ザ・スターが報じた。

【画像全2枚】

第11次マレーシア計画(11MP)の一環でもあるCITPは建設産業における人材開発を中心 とした計画で、建設産業に関する訓練コースを作り、スキルアップやスキルトレード、カリ キュラムの見直しや最新の建設産業の状況に合わせた訓練内容の策定などが盛り込まれてい る。建設産業に特化した見習いプログラムの実施も予定しており、政府機関と建設産業が共 同で行う。

他にも建設産業での品質や安全、プロフェッショナリズム、環境面での持続可能性、生産 性、国際化などの側面から、マレーシアを高所得国家とする中で建設産業を主要産業と位置 付け、成長させるための計画を進める。

建設産業は今年2桁台の成長が見込まれている。過去2年間の成長率は10.8%、11.8%と 好調だった。国内での人材育成を通じて外国人労働者への依存を軽減させる。また、工業化 建築システム(IBS)の利用を推進し、機械化や最新の建築手法を使う。また、国際的、一般 的な建設産業へのイメージを改善し、安全や健康を重視する文化を広め、生産性を高める努 力を多角的に行う。

ナジブ首相は、建設産業におけるプロジェクトの数は増加しており、2011年には1020億 リンギ相当のプロジェクトが実施されたが2014年には1570億リンギにまで増加したと明らかにした。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  6. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  7. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  8. V3エンジンを電子加給! ホンダ『V3R 900 E-コンプレッサー』をEICMAで初公開、量産に向け開発中
  9. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  10. BYDのヤンワン『U9』、ニュルブルクリンクで電動スーパーカー最速記録…初の7分切り
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る