ダイハツディーゼル、排ガスのNOxを分解する尿素水の生成装置を開発

船舶 企業動向
ダイハツディーゼルwebサイト
ダイハツディーゼルwebサイト 全 1 枚 拡大写真

ダイハツディーゼルは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を分解するために使用する尿素水を船内で生成する装置を開発したと発表した。

同社は、2016年以降の建造船に適用されるIMO(国際海事機関)のNOx第3次規制に対して排気ガス後処理装置(SCR装置)を製造、販売しており、SCR装置とエンジンとのセットでIMOのNOx第3次規制に適合していることの鑑定書SOCを世界に先駆けて取得した。今回、新開発SCR装置と尿素水生成装置を組み合わせて販売する。

SCR装置は、触媒と尿素水を使用して排気ガス中のNOxを分解する。開発した装置では尿素粉末と水を混ぜ合わせ、同社のSCR装置に適した濃度で品質の高い尿素水を生成する。その場で必要な量を生成できるため、尿素水保管用の大型タンクが不要で、限られたスペースで設置できるのが特徴。

尿素水の生成には、温度管理や濃度調整、混ぜ方など高いノウハウが必要。尿素粉末は加工された尿素水よりも価格が半額程度と安価で、粉末は入手の手軽さや小スペースでの保管など取り扱いが容易。現状では、尿素水の供給インフラが整っておらず、価格も高価なため、尿素水を船内で生成することで、運用の効率化、コスト低減に役立つとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
  3. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る